仮性包茎の治療の重要性―新生児の場合

新生児の包茎率は何%か

新生児は、ほぼ100%が真性包茎といわれています。
しかし、新生児のうちから真性包茎または仮性包茎ではない場合には、なんらかの疾患が関係している可能性があるので医師への相談をお勧めします。
日本では、新生児のうちから真性包茎たまは仮性包茎の場合はあまり問題視されることはないようです。
ただしアメリカでは日本との習慣や衛生観念の違いから、新生児の頃から除去手術に関心のある保護者が多く実際に70%ほどの割合で手術に踏み切るというデータもあります。
除去手術を新生児のうちに行った場合には、尿路感染症のリスクが低下するといわれているのも一つの一因となっています。
また、多民族国家であるアメリカでは宗教上の理由で割礼などを受ける必要がある場合は手術を希望する保護者も少なくないようです。
他国でも手術への関心に対する意識は日本とは大きく異なり、国際化の叫ばれる世の中で真剣に向き合う必要がある事柄の一つであるといえます。

真性包茎たまは仮性包茎の手術のメリットとデメリット

では、手術に踏み切る場合にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
デメリットは全身麻酔を使用し当事者に手術を受けさせるということです。
比較的リスクの少ない除去手術とはいえ保護者の承諾が必要となり平均で5日ほどの入院も必要となります。
手術時間は30分から1時間ほどで終了となり、その後は退院までの入浴は控えシャワーなどで済ませます。
しかし、デメリットを上回る重要なメリットがあり、それは術後の衛生面の向上です。
術後は、尿路感染症やそれに伴う炎症などのリスクが大きく低下し保護者の衛生管理も楽になります。
また、医師からなんらかの疾患などで手術を薦められた場合は保護者のみならず当事者も包茎に関する受診や炎症時の抗生物質の服用なども以前に比べてほぼなくなることから精神の安定にも繋がるといえます。
このようにデメリットを補うだけのメリットがある手術であり、家庭環境にも影響が出てくる場合があります。

まとめ

新生児のうちに、真性包茎または仮性包茎でも心配する必要は特にないといえます。
しかし、保護者の子供に対する将来の不安があることや宗教上の理由や医師の指導など適切な条件が揃っている場合にはこの限りとはいえません。
特に、思春期以降の真性包茎や仮性包茎に関する悩みは多く、当事者の肯定感の低下にも繋がりかねません。
手術には多少のリスクも含まれますが、後年の衛生上のメリットもあることから保護者も選択肢にいれてみてはいかがでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です